今となっては当たり前のように料理をしている大人でも、最初からあれこれできたわけではありませんよね。家で大人のすることを見ていたり、家庭科で習ったり、そういう中でいろんなことを覚えて、だんだんできるようになるというのが普通です。それは誰にとっても同じことで、最初は簡単にできることから始めて、やがて難しいこともできるようになるものです。

料理はそうやって覚えていくものなので、お子さんと一緒に料理を始めようと思った時、いきなり難しいことからする必要がないのはわかりますよね。お子さんだって同じで、最初はできそうなことから始め、やり方を覚えたり成功することで楽しさを感じたりしながらだんだんにできるようになればいいのです。

ところが、簡単なことでいいとわかっていても、いざお子さんと料理をしようと考えると、何からしようかなと思うこともあるかもしれませんね。そこで、先ほど紹介したように簡単な手伝いから入る方法もありますし、混ぜるだけでできるような料理から始めてみることもできますね。

例えば、バナナと牛乳をミキサーにかけるだけでバナナジュースができますが、これも簡単料理の一つです。バナナと牛乳を入れることはもちろんお子さんでもできますし、ミキサーのスイッチを入れることもできるので、自分で作ったんだと実感を持つことができます。

ミキサーを使うので安全面には気をつけなければいけませんが、ミキサーの中まで手を入れない、使う直前までコンセントを差さないなどに気を付けることで、安全に楽しむことができます。

それから、牛乳を混ぜるだけでデザートができるような、デザートミックスも市販されています。これらはとても簡単にデザートが作れるようになっているので、無理なく作れて満足感もありそうですね。作り方に従って作れば失敗することがありませんので、最初はそういうものから始めても楽しめます。

そして、混ぜるだけで簡単にケーキが作れるというレシピもあちこちで見かけます。それらを用意して混ぜた後、オーブンに入れておけば焼き上がるというわけですね。これらのレシピの中には、特別なものを用意しなくても家にあるものだけで作れるものもあるんです。そういうものを作ってみることでも、自分でできたという気持ちを持つことができそうですね。

混ぜるだけで作れそうなものにはお菓子が多い印象がありますが、料理の過程でも混ぜることはありますよね。そのような時に手伝ってもらうだけでも、お子さんが料理に関わる機会を作ることができます。

難しく考えて最初から全部子どもが作れるようなものを、と思わなくても、子どもができるところだけ参加して一緒に作るという感じで気楽に考えてできるといいですね。その方が気軽にお子さんに料理をしようかと声をかけることができそうです。時間をかけて特定の時だけ一緒に料理をするのではなく、普段の生活の中で時々声をかけられるようにする方がお子さんが料理に触れる機会も増えますね。