台所って、特に小さいお子さんにとっては危ない場所でもあります。お子さんがまだ赤ちゃんだった頃、台所に入れないようにベビーゲートを設置していた、引き出しが開けられないようにストッパーを掛けていたという人は多いのではないかと思います。それくらい、台所というのは危険な場所でもあります。では、具体的にどのようなことが危険なのかを見てみましょう。

まずは、包丁や食器、調理器具など、置かれているものによる危険です。包丁の危険性はもちろん皆さんがすぐに思い浮かべることだと思いますが、その他にも危険なものはたくさんあります。興味本位でフードカッターやミキサーを触ったとしたら、重くて落ちてしまうこともあります。足の上に落ちたら怪我をしますし、フードカッターなら簡単に蓋があくタイプもあるので、カッターの刃に触れて怪我をする可能性もありますよね。

それから、普通に置いてある食器も、何かを取ろうとした時に一緒に落ちることもあります。割れた食器で怪我をしても困りますしね。それから、大人にとっては簡単に使えるピーラーで子どもが手を切ることもあるというように、子どもだからこそ怪我をすることもあるので、刃物を使う時には使い方をしっかり教えなければいけません。

そこで、子どもと一緒に料理をするのであれば、あらかじめ必要な器具を用意しておいて、それ以外には危ないから触らないようにと言い聞かせておく必要があります。

話したことを理解できる年齢のお子さんなら、包丁に触ると手が切れるからダメなどというように、具体的に何が危険なのかを教えることも料理をする上で役立ちます。お子さんが大きくなって自分でできるようになった時も、気を付けることができますからね。

それでは次に、料理の作業を通して起こるかもしれない危険を考えてみましょう。コンロを使う料理をする時は、かなり危険ですよね。気をつけていても鍋の縁にうっかり触れてしまったり、服が引っ掛かって鍋のお湯をこぼしてしまったり、といったことは十分に考えられます。そこで、お子さんと一緒にコンロを使って料理をする時は、絶対に目を離さないことが大切です。

それから、まだ慣れていないお子さんがコンロを使うのであれば、大人がフライパンや鍋をしっかり持って動かないようにするなど、お子さんが危険な目に遭わないように工夫することも必要ですね。せっかくの料理で怪我をしてしまったら、次にするのが怖くなることもありますし、何より心配です。

そのため、年齢を考えて難しいと思った時には、無理にコンロを使うような料理をしなくても作れるものは他にもたくさんありますから、安全な作業でできる料理を選ぶことも大切なのです。それから、コンロを使う代わりに電子レンジでもできる場合は、安全を考えて電子レンジを使ってみることもできますよね。ただし、その場合にもやけどには気をつけましょう。

以上のように、台所を使う上で危険なことはたくさんあります。楽しく料理をするためには、安全面に気を配ることも必要ですので、どんなところが危ないかを子どもの目線に立って考えてから料理をするようにしましょう。