冒頭で食育に関する話をしましたが、食べるということはいろいろなことにつながっていることです。まず、健康づくりには欠かせません。誰だって食べ物を食べないと生きて行くことができませんからね。食べるということ自体大切ですし、それに合わせて栄養バランスを考えて食べるということも大切です。

そこで、食育基本法という法律の中でも、食の大切さを思い出し、食に対しての知識を深め、選択するための力を身につけることを目指すということが書かれています。しかし、こういったことを言葉で伝えた時、子ども自身が食に対して関心を持っているかそうでないかで、伝わり方が変わってきます。当然のことながら、子どもが関心を持っている時の方が子どもの心に残りやすいですよね。

食べ物は直接口に入れるものでもあるため、安全性の確保は欠かせませんし、大きくなったら今度は子ども自身がどのようなものを食べるか、作るかを決めることになりますので、食に対する知識も欠かせません。将来的にそうなることを考えても、また子どもであるうちに健康な体作りをすることを考えても、食に対する意識を高めておくほうがいいと言えるのです。

それから、小さいうちに身に付けておきたいこととして、食事の時のマナーもありますよね。大きくなって、その方法に慣れてから直すのは大変ですし、それと知らずにマナー違反なことをしてもいけませんから、マナーについての話も必要です。そういったことを考えても、やはり食事をするということにはいろんな要素があるのだと思わされます。

そこで、食べ方を考えるにしても、本人がきちんとしなければと思える環境の方がよりその気になれるということが言えます。食事を残さないというのもマナーの一つではありますが、好き嫌いが関係して難しいこともありますよね。そこで、食に関心を持つことで少しでもいい方向に持って行くことができないのかと考えた時に、一緒に料理をしてみるということが一つの方法として考えられるのです。

一緒に作ることの何がいいのかというと、まずは親子で会話をしながら作業ができるという点です。話をしながら料理の仕方を伝えることで将来役に立つという実利的な面だけではなく、一緒に何かをしたという楽しさが子どもの料理や食べることに対してのイメージを良くすることにもつながります。

それから、自分で料理したものというのは、美味しく感じられるものです。うちでも、子どもが初めて自分で目玉焼きを作った時、美味しいと言いながら喜んで食べていました。それを見て下の子が真似をして、という流れもでき、今となっては学校が休みの日には手伝いたいと言うこともあります。そこで、苦手な食材を一緒に料理してみたら、一口だけでも食べようとしたことに私自身驚きました。

そうやって一緒にやったという思いが、苦手なものでも食べてみようかなと思うきっかけになるんだと思いました。それ以降、苦手だったキュウリが食べられるようになり、美味しいと言い始めました。このように、一緒にやってみることが子どもの中で食に対する関心を高めるのです。

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